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ジェネラル・ルージュの凱旋

 『チーム・バチスタ』は原作を読んでいますが、こちらはまだ積ん読状態です。先に読んでおきたかったのですが間に合わず、映画のほうを先に観てしまいました。山南さん=家定公=堺雅人をスクリーンで観ておきたかったのでね。彼の演技については文句ありません。他の皆さんが徹底解剖してくださっているので割愛します。
 今が旬の堺雅人という最強の兵器を導入したおかげで、前作よりも格段によくなったと思います。というか、前作には今回の堺にあたるような突出していい仕事しているカリスマ役者がいなかったのだ、ということに改めて気づきました。いろんな意味であちこち緩かった前作という比較の対象があるおかげで、この映画は実際以上によく見えている気がしますね。
 もうひとつ、この映画にとってラッキーだったのは、直前に『感染列島』が封切られていたこと。あっちはパンデミック・パニック、こっちは大事故によるパニックという違いはあれど、救急病院が舞台の緊急事態という同種のクライマックスを持つ両映画、ルージュ将軍の圧勝!! 見たところ、パンデミックのほうが撮影にお金かけてそうなのにね。ルージュ将軍指揮下の兵隊さんたちは、ちゃんとヘロヘロに疲れているように見えましたよ。羽田美智子婦長のやつれぶり、上等。貫地谷しほりちゃんも若くて可愛いのに、ちゃんと険しく可愛くなく疲れた顔をしていてエライ! いや、エラくはないの、あたりまえなの。でも、そのあたりまえのことができてない駄作をお金出して観ちゃって悔しい観客としては、本作の役者さんたちの健闘ぶりを称えたくなるのが人情ってもんでしょう。たぶん、ほとぼりのさめた頃にDVDで観たら「あれっ、もっと感動的だと思ってたのに……」って拍子抜けしちゃうんじゃないかしらん。
 佐野史郎と玉山鉄二がカメオ出演していることにはとても好感を持ちました。

Posted by 倉島穂高 on 2009/05/03 with 映画生活

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