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ザ・バンク -堕ちた巨像

 観る予定はなかったのですが、ぽっかり空いた時間をつぶすために観ました。期待してなかったのが幸いして、なかなかよかったです。
 しかしつねづね思っていたとおり、やはりクライブ・オーウェンは主演には徹底的に向かない役者。クセ者の脇役をやればものすごく光るのですが、主役にふさわしい華が決定的に足りない。どんなにダークな役であろうが汚れ役であろうが、主役には脇役と違う華が必要なのです。彼の出演作はけっこう観ているのですが、『ゴスフォード・パーク』の執事を超えるキャラにはお目にかかれていません。外見的にはかなりタイプなんだけどな~。よくよく考えてみればロケがとても贅沢で地味どころじゃないのですが、全体の印象が地味なのは絶対に彼のせいだ!
 ナオミ・ワッツ演じる女エージェントが家族持ちだという設定はいいですね。現実にあの仕事と子育てを両立できるのかどうかはさておき、一昔前まではありえなかった設定じゃないかな。主要キャラ同士の間によけいな恋愛感情を持ち込まない手段としてもナイスだったと思います。
 それにしても、最初の殺人の犯人と殺害方法を映画の中で明確に説明してないのはなぜなんだろう? その後の展開を考えても、けっこう重要な点だと思うのですが。それから、主人公の「過去」についても非常におざなりにしか説明されてませんでしたね。もう少ししっかりと描きこまねばならない部分ではないでしょうか? 国際的なロケや美術館での銃撃戦への力の入り具合と比べて、いかにもバランスが悪い気がします。

Posted by 倉島穂高 on 2009/04/13 with 映画生活

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