ワルボロ
私にとって、高校時代を過ごした立川は第二のふるさとともいうべき愛しい街。その街をボロカスのように言われるのはちょっと心が痛むのだけれど、あれもまた立川の真実の一面なんでしょうね。鑑賞の帰りに原作を買っちゃいました。ゲッツ板谷氏って、なんと私と同い年だったんだ~! コーちゃんやヤッコと立川の道ですれ違ったこともきっとあったんだろうなぁ。……というわけで、冷静な評価はできないですね。思いっきり贔屓点をつけちゃう。
『のだめ』の黒木くん役で福士誠治くんの大ファンになりましたが、別人のような番長ぶりに惚れ直しました。彼のクラシックな顔立ちはかなり役柄を限定してしまうと思っていたのですが、これで大幅に役者としてのキャラが広がったんじゃないかな。そして彼にはなんともいえない爽やかな男の色気がある。今後どんな役を演じていくか非常に楽しみです。
父親譲りの「昭和の香り」を色濃くまとう松田翔太くんも、雰囲気はぴったりはまってますね。しかし演技者としてはまだかなり稚拙。顔も声も表情がワンパターンなので、例えばガリ勉時代と不良時代の演じ分けが全然できてない。もうちょっと彼のナレーションにメリハリがきいていて、冒頭でもっとガリ勉らしく見えていたら映画全体の面白さが5割り増しになるのに、ちょっと残念。でもまあ、主役としての華があるので許す。顔つきといい背丈といい体格といい、あの物語の主役として文句のつけようがありませんもの。
他の男の子たちもガッキー嬢も概ね及第点。脇のおじさん・おばさんたちもいい味出してるし。仲村トオルはもうちょいテンションを抑えてほしかった気もしますが。
残念ながらロケ地は立川ではなかったようですね。「あ、これは本当に立川かも」と思ったのは1箇所だけでしたから。私の高校時代に既に始まっていた再開発は、その後数年で立川の外観をすっかり変貌させてしまいました。入学当初は、映画の冒頭に出てきたモノクロ写真とそう大差ない感じだったんですよ。だから今の立川で撮影できないのはいたしかたないですが、せめてオレンジ色の中央線が走る絵は入れておいてほしかったなぁ。そういう映像、探せばきっとあると思うのです。それから多摩川べりの絵も。これなら今でも撮れるぞ! 原作には出てこないかもしれないけれど(まだ途中までしか読んでないので)多摩川べりって立川南口の住民にとっては大事な心象風景なんじゃないかな。
でも、私の第二のふるさとが主役なんですもの、時代もぴったり重なってるんですもの。映画全体のできもよかったし、青春の思い出の分もこめて満点進呈だ!!
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